株式投資

30代から始める!確実に貯蓄を増やすおすすめの投資方法を専門家が徹底解説

30代 株式投資

2019年に金融庁が発表したレポートに老後の生活資金が2千万円不足する事がかかれていて、大きな話題となりました。

不足分は自助努力で確保しなければなりませんが、そう簡単に貯まる額ではありません。

なるべく効率良く準備するために、手段の一つとして有効的な投資について考えてみました。

資産運用をしないのは勿体ない

家計の資産を増やしていくには下記の3つしかありません。3つともするのが一番効率的です。

  1. 収入を増やす
  2. 支出を減らす 
  3. 運用して増やす

それぞれ詳しくご説明いたします。

①収入を増やす

収入とは勤労収入のことで、今まで以上に頑張って働くということです。

業績アップで出世するとか資格給や残業代を増やす等、今の勤務先でできる努力だけでなく、転職や副業等の他の手段もあります。

更には働き手を増やす(1人で働いても資産が増えないなら配偶者や親等も頑張って働く)ことや、貯まるまで働き続ける(65歳で退職せず70歳や75歳になっても働く)ことも手段としてあります。

②支出を減らす

支出を減らすには節約することです。

新型コロナウイルス感染症の影響で外出する機会が減りました。その結果、交通費や外食費が減った人も多いようです。

代わりに光熱費は増えたかもしれませんが、生活スタイルを変えれば支出を減らすことは可能です。

新型コロナウイルス感染症の影響で強制的に変えるのではなく、自主的に変えていけるのが理想的です。

③運用して増やす

そして、3番目の手段である運用は、株式や投資信託等の運用商品を活用して増やしていくことです。

先ほど働き手を増やすことにも触れましたが、お金にも働いてもらうことで、効率性が増します。

運用して増やす額と利回りの関係

運用することが必要と理解できても、何をどのように運用したら良いかわからない人は多いのではないでしょうか。

基本的な考え方として、全員にとってお勧めの運用方法や商品があるわけではなく、自分自身の投資に対する考え方や、現状と目標に合った方法が、お勧めの投資スタイルになります。

例えば35歳の人が貯金1千万円あり、老後が心配だから65歳になるまでに2千万円に増やしたいとしましょう(追加投資分や税金は考慮せず)。

30年で1千万円増やすには1年あたり33万円増やせばほぼ目標達成します。

最初 1,000万円 → 1年目(期末)1,033万円 → 2年目(期末)1,066万円 → 3年目(期末)1,099万円 → → → 30年目(期末)1,999万円

この考え方をパーセント(利回り)で考えると、初年度は3.3%増やす必要がありますが、2年目は1066/1033なので約3.19%、3年目は1,099/1,066なので約3.10%と徐々に下がってきます。最後は1,999/1,966なので約1.68%増やせば目標達成です。

これは複利効果により元本が徐々に増えていくからで、元本が増えれば33万円増やすのは徐々に簡単になっていきます。

ただ、実際はこのような増加額で目標設定するよりも平均利回りで考えた方が分かりやすいので、30年分を平均化して考えます。

例の場合だと、利回りは年平均約2.34%になります。毎年元本を2.34%ずつ増やしていければ、目標の2千万円に到達します。

運用商品は目標に合わせて考える

先程の例で、30年間で1千万円増やすことが目標となれば、年平均2.34%以上増やしていかなければなりません。

そうなると、少なくとも円の普通預金や定期預金を活用することは誤った選択と言えます。

何故なら、現在の預金金利は普通預金が0.001%、定期預金が期間1年で0.01%、10年で0.02%等となっており(何れも2020年8月9日現在のソニー銀行の預金金利)、そこに預けていたら、何れも2.34%以上増える可能性は限りなくゼロだからです。

将来インフレになれば預金金利が2.34%以上になる可能性もなくはないですが、その場合、目標値も変える必要が出てくるはずです。

つまり、現状(現在の資産額)と目標(いつまでにいくらにするか)がわかれば、目標達成のために必要な利回りが計算できます

年平均2.34%以上で運用する必要があれば、株式や投資信託、不動産等、必要以上の利回りを期待できる商品で運用しなければ、最初から目標達成を諦めることになります。

注意したいのは、期待できる利回りは高ければ高いほど良いわけではありません。高い利回りを期待できる運用商品は、期待通りにならない可能性も高い(ハイリスクハイリターン)からです。

利回りに関してはあくまで自分の運用目標に合った商品を選ぶようにしましょう。

30代で資産運用を始めるメリットは長期投資が可能

投資の基本は長期・分散です

長期については、株式や債券等に投資をした場合、短期的には運用結果に大きなブレが生じますが、期間が長くなると徐々にブレが小さくなっていくと言われています。

リーマンショックや東日本大震災、新型コロナウイルス感染症の影響等、運用商品が大きく影響を受けそうな出来事が時々ありますが、時間が経てば元に戻る可能性が高いので、30代のように超長期で運用できる世代は運用に向いています。短期間で一喜一憂しないことは大事です。

分散については、投資対象を分散とは反対に集中してしまうと、上手くいったときは資産が大きく増えますが、上手くいかなかった時は大きく減ってしまいます。

投資をマネーゲームとして考えるならハイリスクハイリターンの方が面白いでしょうが、生活費を確保するような目的で行う場合は、やはりリスクをなるべく減らしておきたいところです。

その為に、考え方として分散投資は有効的と言えます。

実際に分散投資をする場合、なるべく連動性のない動きの異なる商品を組み合わせた方が良く、株式と債券と不動産等のように投資対象を分散したり、円建てと米ドル建てのように通貨を分散したりできると良いでしょう。

老後を目標時期とした投資を30代で始めると、30年程度の長期間投資ができるので、40代や50代と比べたら、期間のメリットがあります。

デメリットは特にないですが、投資の前段階として子育てや住宅等にお金が必要な時期なので、投資をする余裕が無いことかもしれません。

確実に貯蓄を増やすおすすめの投資方法とは

投資の方法は、株式や債券、外貨、不動産等いろいろあります。ただ何れの場合も確実に増えることはありません。

最適な手法は増える可能性が減る可能性より大きい投資を選ぶことです。

可能性を大きくするには、過去を検証する、相場を先読みする、投資商品の理解を深める等、方法はいろいろあります。

小さな額で投資して、成功も失敗もいろいろ経験してみると良いかもしれません。配当金や株主優待が魅力的な株式に投資をして、節約も兼ねて投資に慣れるところから始めても良いでしょう。

新型コロナウイルス感染症の影響が続いているうちは、収入の心配が大きく、投資に前向きになれない人も多いのではないでしょうか。

でも、昨日も今日も株式等の相場は動いています。資産を増やしている人もいれば減ってしまっている人もいます。

金融・経済環境がどうであろうと、老後等の目標地点は止まることなく近づいています。

投資に王道はない(確実に増える方法はない)ので、自分に合った方法が早く見つかると良いです

難しそうと感じた時や上手くいかなかった時は、一人で悩まず、プロに任せられるところはプロに任せ、必要に応じてプロのアドバイスも受けながら、目標に確実に到達できるよう頑張っていきましょう!

ABOUT ME
松浦 健二
松浦 健二
青山学院大学卒。大手住宅メーカーから外資系生命保険会社に転職し、個人の生命保険を活用したリスク対策や資産形成、相続対策、法人の税対策、事業保障対策等のコンサルティング営業を経験。2002年からファイナンシャルプランナーとして主に個 人のライフプラン、生命保険設計、住宅購入総合サポート等の相談業務を行っている他、FPに関する講演や執筆等も行っている。青山学院大学非常勤講師。CFP®認定者、1級ファイナンシャル・プランニング技能士