カードローンの公式ホームページなどにおいて、カードの解約方法が詳しく記載されているケースはそう多くありません。アイフルも同じで、完済はしたけど解約方法がよく分からないから解約はしていないという人も少なくないでしょう。
そこで、今回は解約手続きに最も手間がかからない電話での解約手続き方法について解説していきます。
使わなくなったカードを解約せずに所有し続けると、自身の信用情報等に影響が出やすくなってしまう等のリスクもある為、使わなくなったアイフルのカードは、早めに解約することが必要です。
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アイフルを完済したら解約手続きをしよう
アイフルを完済し、今後は使う予定もないという場合は、早めに解約手続きを行うようにしましょう。
この理由は、使わなくなったアイフルのカードを継続的に所有していると、何等かのデメリットが発生してしまう恐れがあるからです。
例えば、もし使う予定もないアイフルのカードを紛失してしまった場合、カードを使っている人であれば紛失にすぐ気付くでしょうが、全くカードを使わない人の場合は、紛失の発覚に大幅な遅れが生じてしまう可能性が考えられます。
もし紛失に気付かないまま第三者に不正利用されていた場合、その不正利用によって発生する債務はカードの所有者本人の負担となってしまうケースがほとんどです。
しかし、早めにアイフルのカードを解約しておけば、上記で挙げたリスクを防ぐ事ができます。また、リスクを防ぐ以外にも、アイフルのカードを解約しておくことで得られるメリットは幾つか存在していますので、まずは解約におけるメリットについて説明していきます。
解約すれば信用情報から契約内容が削除される
カードローンを契約している場合、契約者の個人情報やカードの利用状況などは「信用情報機関」に登録される事になります。
この信用情報機関は以下3つが存在しており、消費者金融や銀行、クレジット会社などの各金融機関はいずれかに加盟しています。
- CIC
- 日本信用情報機構(以下、JICC)
- 全国銀行信用情報センター(以下、KSC)
これらの信用情報機関に記録されている契約者の情報は、各金融機関が問い合わせる事で情報を共有する事ができるようになっています。
その為、A社でカードローンを契約している人がアイフルに申し込んだ場合、アイフル側は審査の時点で信用情報機関に問い合わせ、その人がA社のカードローンを利用しているという事が分かる仕組みになっています。
なお、アイフルが加盟しているのは、JICCとCICの2社となりますが、登録された情報そのものはKSCにも共有されますので、KSCのみに加盟している金融機関であってもアイフルの契約者情報を問い合わせる事ができます。
信用情報がクリーンになれば今後のローン審査に通りやすい
先述した信用情報機関の記録は、カードローンを完済する事で削除される情報もあります。
例えば、「借入金額」「借入日」「返済日」などの取引情報などは完済する事で登録から削除されます。但し、これらの取引情報が信用情報機関から削除されるのは「完済日から5年後」です。
一方、カードローンを完済しても、解約しない限りは消えない情報もあります。
それが申し込み時、および契約時に記録される情報です。例を挙げるとすれば「個人情報」「勤務先情報」「契約商品情報」となります。
これらの情報が信用情報機関に残っている以上、例えアイフルのカードを完済していたとしても、今後住宅ローンなどを組む際に「この人は他のカードローンも利用している」と判断され、ローンの審査に影響を及ぼす結果となってしまいます。
その為、今後のローン審査の事も考慮するのであれば、使わなくなったアイフルのカードは解約し、信用情報をクリーンにしておくことが大切です。
契約を断ち切ることでローン利用のスパイラルから脱出できる
お金というのは時間や労力をかけて働いた者が受け取れる報酬です。
一方、カードローンは最寄りのコンビニにあるATMにカードを入れるだけで大金を借入する事ができてしまう商品です。その為、借入の時点で「簡単に大金が手に入る」と思ってしまい、そこから借入を繰り返すようになってしまう人は多いようです。
特に、一度完済を経験している場合だと、「返済は何とかなる」と考えてしまい、返済・借入を繰り返すようになる傾向にあります。
この、ローンの借入・返済を繰り返すスパイラルに陥ってしまう事を、一般的に「借入癖」または「借金癖」と呼んでいます。
一度借入癖がついてしまうと、今後のローン利用で返済の方が追い付かなくなり、多重債務と化してしまう場合や、最悪のケースとして債務整理にまで発展する恐れがあります。
こういったローン利用のスパイラルによって引きおこる借入癖から脱出する方法として、最も手っ取り早いのがカードを使えなくする、要するに解約するという方法です。
アイフルを解約しないと自動で契約が更新されてしまう
アイフルのカードローンを契約する際、利用者は必ず契約書を交わす事になるのですが、この契約書には有効期間が定められており、現在のアイフルではその期間を「5年」と定めています。
一見すると、5年経てば契約期間は終了し、勝手に解約される事になると考えられますが、実はそうではありません。アイフルを含む、各金融機関のカードローンは原則「自動更新」です。
自動更新は普段からアイフルのカードを利用している人からすれば、契約期間満了時にわざわざ再契約を結ぶ手続きをしなくて済みますし、何より契約更新忘れを防ぐ事ができるので、利便性の高いサービスとなります。
一方で、アイフルのカードはもう利用しないという人から見れば、契約期間満了になっても契約は自動的に再契約となり、先述した信用情報機関に情報が残り続ける事となりますので、今後のローンにも影響が出てくる可能性があります。
時間が経てば勝手に解約されるとイメージされやすいですが、アイフルのカードは契約が自動で更新されますので注意が必要です。
完済をしただけでは解約することはできない
アイフルのカードローンは、利用者の借入状況に関わらず、原則「自動更新」です。アイフルを完済し、契約期間が満了するまでカードを使用しなかったとしても、アイフル側が「この契約者はカードをもう利用しない人」と判断し、カードを解約するという事はありません。
これは、何度契約期間を終えても同じことで、アイフル側は5年毎に必ず契約を更新します。要するに、完済しても契約は残り続けるという事です。
もし、この事を知らずにアイフルのカードローンを所有し続けていると、紛失した際も「契約が終わって解約されたカードだから大丈夫」と、特にカード利用停止などの手続きを行わずに、第三者の不正利用につながってしまう恐れがあります。
勿論、忘れた頃に他のローンを組もうとしても、まだアイフルのカードローンを契約しているという他社借入の信用情報がネックとなり、審査に影響を及ぼす可能性も出てきます。
その為、アイフルのカードは完済後に放置せず、必ず自らが手続きを行い、確実に解約するようにしましょう。
逆に今後お金を借りる可能性ある方は契約を続けても良し
もし、アイフルを完済した後も、アイフルを利用する必要性があるという場合は、無理に解約する必要はありません。
例えば、収入には困っていないけど、アイフルのローンは利便性が高いから普段から使っているという人や、アイフル以外でローンカードやクレジットカードを持っていないから、念のために持っておきたいという人等です。
一方で、もうアイフルのカードを利用する必要性が全くないのに所有していたいという人や、他にもクレジットカードを持っているのに持っておきたいという人は、今後のローン審査に影響を及ぼすリスクやデメリットが発生してしまう事があります。
その為、お金を借りるかもしれない可能性が僅かな人は、アイフルの契約を継続し続ける事によって発生するリスクやデメリットの事を考慮した上で、解約するかを検討するようにしましょう。
なお、アイフルのカードは解約したとしても再契約を結ぶことが可能です。再審査は必要となりますが、解約したら金輪際アイフルを利用できなくなるという事はありません。
アイフルを解約する手続きの流れ
アイフルの解約手続きは「電話」か「店頭」で行う事ができます。インターネットでの解約手続きには対応していないので注意しましょう。
なお、電話でも店頭でも即日での解約手続きを済ませる事ができますが、店頭の場合ではわざわざ足を運ぶ必要性がでてきて手間がかかるというデメリットがあります。
その為、本項目では手間が最もかからない電話での解約手続きについて解説しています。
ただし、流れとしては店頭での解約手続きと大きく異なる点はありませんので、どうしてもアイフルの店頭で解約しなければならない事情があるという人でも、参考にして頂いて問題ありません。
①カード裏面のナビダイヤルの番号に電話をかけて解約を申し込む
アイフルのカードの裏面には、会員様専用ダイヤルで電話番号が記載されていますので、まずはその連絡先に電話をかけましょう。
そして、ナビダイヤルに従って、アイフルのオペレータースタッフに繋いでもらい、そこでアイフルのカードを解約したい旨を伝えます。
なお、解約手続きの際は、オペレーターから本人確認の為の質問がありますので、氏名、生年月日、住所などは答えられるようにしておきましょう。
さらに、会員番号が答えられれば手続きはスムーズに進みますので、アイフルへ電話する際は、手元にアイフルカードを置いておくようにして下さい。
また、時間帯によってはアイフル側への問い合わせが混雑し、直ぐにオペレーターに繋がらない場合もあります。
場合によっては数十分ほど繋がらない事も考えられますので、そういった事を考慮するのであれば、比較的問い合わせが空いている午前中などに電話をするといった対策が必要です。
②契約書返却と完済証明書発行の有無を選択する
契約書は、契約者と契約が締結されている限りはアイフル側で保管しておかなければいけない書類です。
解約となればアイフル側で契約書を保管しておく必要がなくなる為、契約者が希望とあれば返却に応じてくれます。この書類を返却してもらう事で、契約者本人は間違いなく解約しているという証明書類としても利用する事ができます。
但し、アイフルのWeb完結サービス等を利用してWeb契約を結んでいる場合、電子契約書面となりますので契約書の返却はできません。
次に、完済証明書ですが、これはその名の通り契約者が借入残高を完済したというのを証明する書類です。
カードローンは解約後も、一定期間信用情報機関に情報が記録されますので、その間に住宅ローンなどを組む場合は審査が不利に動く可能性があります。
「完済している」と口で言っても、それを証明する書類を求められるだけなので、こういった際に完済証明書は役に立ちます。
いずれの書類も、郵送に手数料は発生しませんので、貰っておいて損はありません。
③ローンカードを破棄する
ローンカードは、解約して使えなくなったとしても、カード自体が持つ全ての機能が完全に失われる訳ではありません。
ローンカードに記載された会員番号は残っていますし、磁気ストライプの機能も生きていますので、もし第三者に拾われてしまった場合、個人情報などが引き抜かれてしまう恐れがあります。
その為、破棄する場合に関しては、そのまま破棄するのではなくハサミなどで切るようにすることが必要です。
ただ、一回ハサミを入れるだけでは、簡単に復元されてしまう可能性も考えられますので、できるだけ細かく刻むように切りましょう。
例えば、プラスチックに対応したシュレッダーなどがあると確実です。また、刻んで切ったローンカードは一回にまとめて捨てるのではなく、なるべく分けて捨てる事で不正使用される可能性を大幅に下げる事ができます。
その他、ローンカードに関する情報が記載された書類、例えば利用明細などもシュレッダーにかけるなどして、ローンカードと同等の処分方法を行いましょう。
④返送・郵送された書類等を受け取ったら解約完了
解約手続きの電話にて、アイフルのオペレーターに契約書類の返却および完済証明書の発行を依頼している場合、後日、それらの書類が郵送されてきますので、これを受け取って解約手続きは全て完了となります。
郵送されてきた書類は、今後のローン契約などにおいて必要となる場合がありますので、大切に保管しておくようにしましょう。
なお、アイフルから返却・発行される契約書類および完済証明書はアイフルの店舗でも受け取る事ができます。
もし、自宅にアイフルの書類が郵送されてくるのは困るという場合は、近くにあるアイフルの店舗にて書類を受け取りましょう。
但し、書類を受け取れるのは有人店舗に限られます。また、アイフルの従業員が滞在している店舗は全国に24店舗しかありませんので注意が必要です。
近くにアイフルの店舗があるかどうか分からないという場合は、アイフルの公式ホームページにある「店舗・ATM検索」より探す事ができますので利用しましょう。
アイフルを解約する際の注意点
アイフルを解約する場合、上記の手順を行えば問題なく手続きを進める事ができますが、解約するにあたり把握しておくべき注意点がいくつかあります。
いずれも契約者本人に大きな負担がかかるような注意点ではありませんが、解約手続きをスムーズに進める上での障害となってしまう場合や、今後のローン契約において影響を及ぼす可能性がある場合もあります。
例えば、無利息残高もその内の一つです。
無利息残高とは千円未満の借入残高を言い、この借入残高に関しては利息も支払い期限も発生する事はありませんので、基本放置で問題ありません。
但し、いざ解約となったときに端数の存在が明らかになった場合、アイフルの解約時は一括返済が求められますので、解約前にまず端数分の返済をしなければならないという手間がかかってしまいます。
上記の例以外にも、アイフルを解約する上で注意して欲しい事がありますので、スムーズで納得のいく解約手続きを行うためにも覚えておくようにしましょう。
土日に解約手続きはできない!ナビダイヤルの営業時間に注意
解約手続きを進めるにあたって、必ずアイフルのオペレーターとやり取りする事になるのですが、土日祝日は営業時間外となりますので対応してもらう事ができません。
これは、アイフルの店舗窓口でも同じことが言えますので、結果として平日以外にアイフルの解約手続きを行う事は不可能です。
また、営業時間も決まっていますので、平日であっても電話をかける時間帯によっては対応してもらえませんので注意しましょう。
詳しくは以下の通りです。
【アイフル会員様専用ダイヤル】 | |
---|---|
電話番号 | 0570-000-417 |
営業時間 | 平日9:00~18:00 |
解約したら信用情報が回復するわけではない
契約者の個人情報や契約内容、返済状況などは信用情報機関に登録されており、これらの情報はカードローンを解約する事で削除される事になります。
但し、解約と同時に削除されるのではなく、解約から5年間は信用情報機関に情報が登録され続けます。
その為、解約から5年以内に別のローンを組む場合、そのローンを提供する金融機関にはカードローンを解約しているにも関わらず「他のカードローンも契約している」と判断されてしまう恐れがあるので、こういった場合に備え契約書の返却や完済証明書の発行を行うようにしましょう。
解約当日に店舗で契約書を受け取ることはできない
希望すれば解約後に返却されるアイフルの契約書類は、アイフルの店舗窓口で受け取る事ができますが、即日で受け取る事はできません。
理由は、契約書が保管された場所から契約書類を取り寄せる必要があるからです。
その為、アイフルの店舗窓口のみを利用して解約手続き、書類の受取といった一連の解約手続きを行う場合は、最低でもアイフルの店舗窓口に2回行かなければならないという手間が発生してしまいますので注意しましょう。
アイフルの解約にはデメリットもある!じっくり考えよう
アイフルは、一旦解約してしまうと再度利用する為に再審査を受ける必要があり、一度審査を通っているからといって審査が優遇される訳でもありません。
また、経済的な安定はなく、アイフル以外のカードローンおよびクレジットカードは持っていないという場合、もしお金が必要になった場合でも借入を行う事ができません。
完済したから解約を検討するというのは問題ありませんが、その前にしっかりと自分の状況を把握し、本当にアイフルを解約しても大丈夫かどうかをじっくり考えることが必要です。