楽天銀行は、2000年1月に設立された「日本電子決済企画株式会社」が前身のネットバンクです。
「日本電子決済企画株式会社」は2001年6月に「イーバンク株式会社」に商号を変更し、2009年2月に楽天が「イーバンク株式会社」の親会社となりました。そして、2010年5月に「楽天銀行」へと名前を変更して現在に至るのです。
楽天銀行の公式サイトを見てもらえば分かる通り、普通の銀行としての多くのサービスを提供しているネット銀行としてはかなりの大手銀行と言えます。
そんな楽天銀行で口座を開設する場合、どの様な手続きで、どれくらいの時間で出来るのでしょうか?
今回は、楽天銀行の口座開設について解説していきます。
楽天銀行カードローンの審査基準・時間と通過のコツ・落ちたときの対処法
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楽天銀行の口座はネットから即日開設が可能!
楽天銀行は、ネット銀行ですので対面店舗がありません。
その為、口座開設の申し込みもインターネットを通じて行いますので、口座開設だけならその日の内にできてしまいます。
楽天銀行の口座を開設する流れ
楽天銀行の口座を開設する方法を、ご紹介していきましょう。
公式サイトの「口座開設申込開始」をクリック
まずは、インターネットの公式サイトを開きます。
「口座開設」ボタンをクリックするか、「口座を開設する」欄から「口座開設」をクリックします。
「口座を開設する」ページに移動し、口座開設の流れを確認することが出来ます。注意事項なども確認してから、口座開設に進みます。
申し込みは、パソコン、スマホどちらからでも出来ます。
楽天会員でない方はまず会員申込みから!
「口座を開設する」ページには、「楽天会員の方」と「楽天会員でない方」という2つのボタンがあります。
楽天会員の方は「楽天会員の方」ボタンをクリックします。楽天会員ログイン画面に移動しますので、ユーザーIDとパスワードを入力してログインします。
楽天会員ではない方は、「楽天会員でない方」ボタンをクリックします。「個人口座開設申込」ページに移動しますので、「必須」と書かれた項目を中心に必要項目を入力していきます。
楽天会員に登録するなら「楽天会員の方」ボタンをクリックしログイン画面に移動してから、「楽天会員に新規登録(無料)してからサービスを利用する」ボタンをクリックして、会員登録します。
楽天会員の登録画面では、ログイン時に必要となるユーザーID・パスワードの設定、メールアドレスの入力、氏名や住所電話番号などの個人情報を入力します。
ここで入力した情報が、そのまま楽天銀行に引き継がれます。
口座開設申込情報を入力
楽天会員で住所や電話番号まで登録している方は、口座開設時にそれらの情報を入力する必要がありませんので、入力時間を短縮できます。
事前に住所などを登録していない方は「口座開設申込情報」で必要事項を入力していきます。
メールアドレスや住所・電話番号、キャッシュカードの送付や口座開設の確認メールなど、楽天銀行から送付されてくるものがありますので正確に入力しましょう。
どのキャッシュカードにするか選択
- デビット機能付き
- クレジットカード一体型
- キャッシュカードのみ
- プリペイドカード(キャッシュカード機能なし)
楽天銀行のキャッシュカードには以上の種類があり、好きなカードを選ぶことが出来ます。
カードの種類 | ブランド | 付帯機能 | 年会費 |
---|---|---|---|
ゴールドデビット | VISA | デビット | 5400 円 |
シルバーデビット | VISA | デビット | 2160円 |
ベーシックデビット | VISA | デビット | 永年無料 |
パンダデビット | JCB | デビット | 無料 |
JCBカード | JCB | クレジット | 無料 |
ゼディナカード | セディナ | VISA | 1905円 |
ジョーヌカード | ジョーヌ | VISA | 無料 |
キャッシュカード | - | - | 無料 |
プリペイドカード | JCB | プリペイド | 永年無料 |
キャッシュカード以外のカードを選択すると、ポイントサービスが付いてきます。
ただし、カードの種類によっては年齢制限が設けられていますので、申し込めないこともあります。
カードの種類 | 申し込み条件 |
---|---|
クレジット機能付き | 高校生を除く18歳以上 |
デビット機能付き | 16歳以上 |
プリペイドカード | 16歳以上 |
キャッシュカード | 制限なし |
また、クレジットカード機能付きのカードの場合には、口座開設申し込みと同時にクレジットカードへの申し込みも行われます。
その為、クレジットカード申し込みのための、信用審査が行われます。信用審査の結果によっては、クレジット機能付きカードを作ることが出来ません。
この場合は、自動的にキャッシュカード機能のみのカードになります。
デビットカードなら審査は必要ありません。また、選択したカードの種類によってクレジットカードと同じ特典を受けることが出来ます。
例えば、VISAゴールドカードとVISAシルバーカード。ショッピング保険やカスタマーサービスの利用など、ゴールドクレジットカードと同じような特典を受けることが出来るのです。
特に、VISAゴールドなら旅行保険も付帯されていますので、旅行好きの方にはおススメの1枚です。
VISAベーシックとJCBブランドのカードでは、盗難補償のみ付帯されます。
また、デビットカードは全てVISAやJCBブランドですので、海外の指定ATMから現地通貨でお金を引き出すことも出来ます。
デビットカードは、クレジットカードと同じようにキャッシュレスで買い物が出来ますが、その都度楽天銀行口座から利用額を引き落とされます。
利用限度額が銀行口座の残高分のみですのでクレジットカードのように使いすぎることもありません。
唯一キャッシュカード機能が付いていないのが、JCBブランドのプリペイドカードです。
プリペイドカードは、事前にお金をチャージすることで、キャッシュレスでお買い物が出来るカードです。JCB加盟店でなら、オンラインショッピングも含め、国内外どこででも利用することが出来ます。
また、チャージは楽天銀行口座から行いますので、スマホを持っていれば外出先でも簡単にチャージできます。しかも使いすぎ防止のため、利用限度額を設定することも出来てしまいます。
利用明細も出してもらえますので、何時どこで何にいくら使ったのか管理することも出来ます。
選択できるカードにはそれぞれに特徴がありますので、自分に合ったカードを選択しましょう。
ちなみに、申し込み時に選択したカードを後から別のカードに変更することも出来ます。その場合、持っているカードによっては、そのまま新しいカードを申し込み2枚持ちすることも出来ます。
<例>クレジット機能付きキャッシュカード+キャッシュカード
カードローンや証券口座に申し込むかどうかをチェック
申し込み画面の最後に、オプションを選択できます。オプションの選択には年齢制限が設けられているものもありますので、申し込み前に確認が必要です。
申し込みが出来るオプションは、以下の3種類です。
- 楽天銀行スーパーローン(カードローン):20歳~62歳
- 楽天銀行toto:19歳以上
- 楽天証券口座(金融商品仲介):20歳以上
楽天銀行スーパーローンは、満20歳以上62歳以下の安定した収入のある方なら学生や主婦でも申し込むことが出来ます。パート・アルバイト・派遣社員でも、申し込みは可能です。
ただし、カードローンには審査がありますので申し込んでもサービスを受けられないことがあります。
カードローンの商品内容は以下の通りです。
申込条件 | 満20歳以上62歳以下で、安定した定期収入がある方 日本国内に居住している方 |
---|---|
利用限度額 | 800万円 |
借入利率 | 1.9%~14.5%(年利)※利用限度額に応じて変動 |
遅延損害金 | 残元金債務全額に対し、年利19.9% |
担保・保証人 | 楽天カード株式会社、または株式会社セディナ |
毎月返済額 | 残高スライドリボルビング方式 |
審査 | あり |
保証会社が2社ありますので、審査自体はそれほど難しくはありません。審査に通れば、ローンカードが送られてきます。
入力内容の確認・送信
申込内容を全て入力したら、次に進みます。申込内容を確認し、送信ボタンをクリックして完了です。
特に何も問題が無ければ、ここまでで1時間もかかりません。数分で終了です。
本人確認書類の提出
本人確認書類は、申し込み時に何を送付するか選択することが出来ます。また、送付方法も選択することが出来ます。
使用できる本人確認書類は、以下のようなものになります。
- コピーOKのもの
- 自動車運転免許証(表面/裏面)
- 運転経歴証明書(表面/裏面)
- 写真付き個人番号カード(表面/裏面)
- パスポート(顔写真入りページと所持人記入欄)
- 顔写真入り住民基本台帳カード(表面/裏面)
- カード型健康保険証(氏名・住所・生年月日記載面)
- 公共料金領収書・請求書(発行から3か月以内)
- 納税証明書・社会保険料の領収書(発行から6か月以内)
- 紙型の健康保険証(個人情報記載面)
- 公共料金領収書・請求書(発行から3か月以内)
- 納税証明書・社会保険料の領収書(発行から6か月以内)
- 各種年金手帳・福祉手帳(個人情報記載面/発行元・発行印記載面)
- コピー不可のもの
- 住民票(6か月以内)
- 印鑑登録証明書(6か月以内)
本人確認書類の提出方法は、以下の3種類があり、選択した本人確認書類によって選択できるものが変わります。
- 専用アプリを使った方法
- 配達員への提示
- 本人限定受取郵便(特定事項伝達型)
- 郵送
専用アプリからアップロード提出するのがおすすめ
口座開設申し込みは、本人確認が出来て初めて完了します。その為、送付方法の選択によって、開設申し込み完了までの時間に違いが出来ます。
コピー不可の2つの書類は、どちらも「郵送」のみ選択できます。
それ以外の方法で提出することは出来ません。ネットで口座開設申し込みが完了すると、返信用封筒を自宅に郵送してもらえます。
その返信用封筒に必要書類を入れて、返送します。
この場合、書類内容と申込内容に問題が無ければ、書類を返送してから1週間~10日程度で口座開設完了を知らせる「ThankYouレター初期設定ガイド」を簡易書留で送付されてきます。
コピーOKの書類は「アプリ利用・配達員へ提示・本人限定受取郵便」の中から選択します。
「配達員への提示」は、申し込み時に登録した住所宛に、口座開設完了を知らせる「ThankYouレター初期設定ガイド」を佐川急便を使って送付します。
佐川急便の配達員さんに本人確認書類を提示して本人確認を行ってもらいます。
本人確認が出来れば、そのまま「ThankYouレター初期設定ガイド」を受け取ることが出来ます。
「本人限定受取郵便」は、自宅または郵便局で「ThankYouレター初期設定ガイド」を受け取ることが出来ます。受け取る際に本人確認書類を提示し、確認してもらいます。
配達によって本人確認を行う方法では、「ThankYouレター初期設定ガイド」を受け取っても本人確認の処理が終了していませんので一部サービスを使うことが出来ません。
本人確認処理が終了したら登録されたメールアドレスに連絡が来ます。
一番早く手続きが完了するのは「専用アプリ」を使った本人確認書類提出です。これなら即日確認が取れますので、他の方法よりも早く口座申し込みが完了します。
これで口座開設の申込みは完了!
本人確認書類を楽天銀行に送付して初めて口座開設申し込みが完了します。
その為、「専用アプリ利用」以外を選択してしまうと申し込み完了までに時間がかかってしまいます。
スマホを持っている方は、「専用アプリ利用」をお勧めします。
本人確認書類が楽天銀行に届いてから本人確認作業を行います。また、申し込み時に選択したカードの種類や追加サービスによっては信用調査などの審査も同時に行っています。
その為、口座開設をお知らせする「ThankYouレター初期設定ガイド」を送付するまでに時間がかかってしまいます。最短でも1週間程度かかります。
キャッシュカードが届いてからはどんな手続きが必要?
口座開設が完了すると「ThankYouレター初期設定ガイド」が送られてきます。ここには、申し込みをしたカードと一緒に初期設定ガイドが入っています。
そのガイドに従って、楽天銀行会員ページの初期設定を行います。
まずは楽天銀行の会員ページにログイン!ユーザーIDを設定しよう
「ThankYouレター初期設定ガイド」のガイドには、支店番号や口座番号など開設した口座情報が書かれています。
最初に会員ページにログインするには、この口座番号と支店番号が必要となります。
ログインページの「ユーザーID」欄には、「支店番号+口座番号=10桁の数字」を入力します。次に、パスワードを入力します。
パスワードは、「ThankYouレター初期設定ガイド」に記載されている「仮ログインパスワード」を入力します。
スマホを使って会員ページを設定する場合には、楽天銀行アプリを使います。楽天銀行アプリで、「ThankYouレター初期設定ガイド」の台紙にあるQRコードを読み込むだけで、ログインできます。
会員ページにログインできたら、「登録情報の変更」でユーザーIDとパスワードを変更しましょう。
ユーザーIDは半角英数8~12桁で設定します。また、ログインパスワードは半角英数6~12桁で設定します。
次に暗証番号の設定をおこなう
楽天銀行のサービスを利用するのに必要な暗証番号の設定も、初期設定時に行います。
この暗証番号は、キャッシュカード暗証番号とは別物です。
【重要】同封のセキュリティカードは重要取引に必要なので失くさず保管しよう
「ThankYouレター初期設定ガイド」には、セキュリティカードも同封されています。
このカードは、ログインや各種設定変更時に、楽天銀行システムが必要と判断された場合に本人確認のために使用する固有の英数字が書かれたカードの事です。
楽天銀行はネット銀行ですので、第三者によるなりすましによる口座利用を防止するために「セキュリティカード認証」を行います。
セキュリティカードに書かれている英数字は、口座開設者毎に内容が違っています。また、カードにのみ「セキュリティカード認証」に使用する英数字が書かれていますので、セキュリティカードが無いと認証作業が出来ません。
このカードを紛失してしまうとサービス利用が受けられなくなってしまいますので、大切に保管しましょう。
また、紛失した場合には1,080円で再発行してもらいます。
まとめ
楽天銀行の口座申し込みは早ければ即日完了できます。ですが、本人確認や選択したカードによっては信用審査なども行いますので口座開設までには時間がかかってしまいます。
最速でも1週間はかかってしまいますので、一般的な銀行のようにその場で通帳発行とはいきません。
その代り、一般的な銀行で口座を開設するには、入金が必要となりますが、楽天銀行ではその必要がありません。入金なく、簡単に口座を作ることが出来てしまいます。
ネット銀行ならスマホでも取引が簡単に出来ますので、平日銀行窓口に行くことなく、振込などの手続きも簡単に行え、便利です。