2018年の1月から、銀行カードローンの即日融資が停止となりました。
2017年の4月ごろから、銀行カードローンの過剰貸付や多重債務者の増加が問題視されてきましたが、銀行側が自主規制という形で問題解決に力を入れ始めたようです。
また即日融資の停止だけでなく、家族からの申し出で新規に融資を受けられなくする「貸付自粛制度」も導入されるなど、来年以降銀行カードローンの仕組みは大きく変わりそうです。
このページでは2018年1月から銀行カードローンはどのように変わっったのか、それでも最短で融資を受けたいならどうすればいいのか解説していきます。
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2018年1月以降の銀行カードローンの変更点
- 銀行カードローンでは即日融資を受けられなくなる
- 銀行カードローンの審査に警察が介入するようになる
- 家族の申し出で新規融資を制限する「貸付自粛制度」が導入される
2018年1月からの銀行カードローンの変更点としては、今のところ上記3点の内容が発表されています。
これまで消費者金融のカードローンや、クレジットカードのキャッシングと並んで、手軽にお金を借りられるサービスとして展開していた銀行カードローンですが、今後は審査も厳重化され、簡単に借りることはできなくなると考えていいでしょう。
銀行カードローンでは即日融資を受けられなくなる
一番大きな変更点は、銀行カードローンでは即日融資を受けられなくなったことです。
最近ではメガバンクだけでなく、地方銀行のカードローンさえも、ネットから申し込んで即日融資を受けることが可能でした。
消費者金融を保証会社にして審査を代行してもらうことで、消費者金融並みのスピードで融資を行えるようになっていたのです。
審査時間も早く、消費者金融よりも低金利ということで人気を集めていた銀行カードローンですが、今後は一気に需要が下がることが予想されます。
銀行カードローンが即日融資できなくなった背景
銀行カードローンが即日融資できなくなった背景には、2017年に過剰借り入れを原因とする自己破産者の増加が要因にあります。
自分の返済能力以上の借入を希望した人にも問題はありますが、そんな人を審査に通したのも大きな問題だということです。
そもそも、銀行カードローンは商品名に「○○銀行」と記載はあるものの、実質的な審査は子会社や提携する消費者金融が保証会社となっておこなっています。
銀行は利用者の素性を全く知らないのに、多額のお金をドンドン融資していたことに対して強い批判が集まるようになりました。
銀行は「反社会勢力の排除」を謳っているが…
実際、銀行が申込者を選んでいなくてもサービスとして成り立つなら問題はありませんが、銀行には把握しなければいけない理由があります。
それは、”反社会勢力の排除”です。
銀行などの金融機関は近年特にこのスローガンを掲げていました。それなのに銀行は審査に関与しておらず、素性も知らない人にお金を貸していたというのは大きな問題です。
こうした批判を受け、大手銀行が率先して審査システムの改善に取り組み始めました。
銀行カードローンの審査に警察データベースの照合手続きが追加
では、銀行カードローンの審査がどう改善されたかというと、2018年以降、従来はなかった申込者を警察データベースと照合する手続きが加わりました。
これまでは銀行カードローンが新規申込を受け付けた場合、保証会社に申し込み情報を共有して、信用情報機関に申し込み者の情報を問い合わせて審査を行ってきました。
しかし今後は警察との間に、「預金保険機構」と呼ばれる独自の審査機関を設けて、警察のデータベースも使って審査を行うようになります。
信用情報を調べるだけであれば30分程度で審査を終わらせることもできますが、警察のデータベースで個人の情報を調べるとなれば、審査に1日~1週間程度はかかると予想されています。
警察のデータベースで申し込み者の過去の履歴を調べることで、暴力団や反社会的勢力へお金が流れるのを徹底的に排除しようとする狙いがあるようです。
審査基準も厳しくなる?
警察が導入されるといっても、狙いは反社会的勢力への融資の排除です。
そのため一般人は、警察が介入するからといって審査で不利になることはありません。
しかし元々は銀行カードローンの過剰貸付が問題視されたことで、今回の自主規制の動きが始まったことを考えると、各銀行の審査基準は厳しくなると考えていいでしょう。
家族の申し出で新規融資を制限する「貸付自粛制度」が導入される
新たな試みとして、家族からの申し出があった場合に、新規の融資を制限する「貸付自粛制度」が導入されることになりました。
銀行カードローンを利用している人の中では、圧倒的にサラリーマンの割合が多いですが、家族に内緒で借金をしているケースがほとんどです。
家族が知らないうちに銀行カードローンで借金をどんどん作ってしまい、家族が気付いたときには取り返しのつかないことになってしまうこともあります。
そのため銀行カードローンでは、家族から申し出があった場合に、これ以上の融資を制限する新しいルールを設けるようになりました。
多重債務を抱えてしまう人は、深く考えずに借金を作ってしまう傾向があります。
「貸付自粛制度」によって、今後は多重債務者が大幅に抑制されることが期待されています。
銀行カードローンは本当に即日融資できない?各担当者に聞いてみた
2018年以降、銀行カードローンは全面的に即日融資ができなくなったと言われていますが、各社の公式サイトを見てもそんな文言は見つかりません。
そのため、本当に即日融資ができないのか疑問に思う方も多いでしょう。
そこで今回は、実際にほぼ全ての銀行カードローン窓口に問い合わせ、即日融資できるかどうか担当者に聞いてみました!
【みずほ銀行カードローンの場合】
メガバンクは、みずほ銀行を筆頭にきっぱりと「2018年即日融資が受けられなくなった」と言ってくれるところが多かったです。
言葉の濁す担当者も多数
一方、地方銀行のカードローンに問い合わせると、言葉を濁されることもありました。
【静岡銀行カードローン「セレカ」の場合】
筆者:ズバリ聞きますが、静岡銀行は2018年以降も即日融資はできますか?
ん…。その辺は公式サイトの情報を参考にしてください。私からは何とも…
既に見たのですが、「即日融資不可」と明記している箇所がないで、実際はどうなのかなーと思いまして。
なるほど…!かなり突っ込んだ回答、ありがとうございます!
なぜ大手ほどはっきり即日融資不可の旨を伝えてくれて、中堅の銀行ほど言葉を濁すのかはわかりません。
おそらく銀行は大手になるほど信用が重要なので、明確に回答してくれる傾向にあること、逆に地方銀行などはカードローンの申込者が少ないので、離脱を防ぎたいといった背景があるのではないかと考えられます。
結局、どの銀行も即日融資が継続してできると答えたところはありませんでした。
銀行カードローンから最短で融資を受ける4つのコツ
銀行カードローンの即日融資を受けることは2018年以降ほぼ不可能と考えて良いでしょう。
ただ、その日のうちに融資を受けられなくても、工夫次第では融資を最短で受けることができます。
ここからは、銀行カードローンの融資を最短で受ける4つのコツを紹介していきます。
必要書類を事前に準備しておく
銀行カードローンへ申し込む際に、書類集めに時間がかかった、間違った種類を準備してしまい、再度発行する手間がかかったという方は非常に多いです。
仮審査に通過をすれば必要書類を提出して審査をしてもらいますが、書類を提出しなければ審査はいつまでも始まりません。
書類の中には取り寄せる必要のあるものも多いので、時間がかかる可能性も考えて余裕を持って書類集めをしましょう。
ネットでのアップロード提出がおすすめ
銀行カードローンの中には、ネット申し込み時の書類提出をスマホ等の写真で済ませるところも多いです。
書類を写真してアップロード提出すれば、郵送にかかる時間を大幅に短縮できるのでおすすめです。
ただ、写真がブレていたり、カメラの性能が悪かったりすると、郵送よりも審査に時間がかかるケースもあり得るので注意しましょう。
身分証明書には運転免許証を使うのがおすすめ
銀行カードローンの審査には身分証明書が必要ですが、パスポート、保険証など幅広い種類の中から1点を送ればOKです。
ただ、このとき、運転免許証を身分証明書に選ぶと、審査時間を短縮できます。
運転免許証には免許番号が設定されているので、個人情報の確認に時間がかからないからです。
また、イオン銀行カードローンなど、ネット申し込み時の身分証明は運転免許証以外認めていないというところもあります。
申し込み情報はミスなく丁寧に記入する
銀行カードローンの最短融資を受けたい方は、申し込み情報をとにかく丁寧に記入しましょう。
年収など、数字を記入する欄は特に、一ケタの位までしっかり記入しておくのがおすすめです。
初歩的なポイントですが、申し込み情報を正確に記入しておけば、保証会社が真偽を確認する手間が減り、審査の時間が短縮されます。
借入限度額を低く設定する
カードローン審査では、収入と借入額のバランス(=返済能力)が最重視されます。
急に年収を上げるのは難しいですが、借入額を必要最低限に抑えれば、返済能力が上がり、審査に通りやすくなります。
申し込み段階で何の問題もないようだと、審査の時間は短縮されるので融資も早まります。
平日の午前中に申し込みを済ませる
2017年以前は、平日の13時や14時30分までに申し込みを済ませれば、即日融資ができると良く公式サイトに書かれていました。
平日13時までの申し込みで即日融資が可能ということは、つまり13時までの申し込みは当日中に審査して、逆に、13時以降の申し込みの審査は翌日に回されるということです。
2018年以降は即日融資を銀行カードローンから受けられませんが、それでもある時間を境に最短で審査に進めるかどうかを決めていると考えられます。
これを踏まえて、最短で融資を受けたいなら平日の午前中に申し込みを済ませてしまうのがおすすめです。
2018年以降も即日融資を受けたい方は消費者金融がおすすめ
銀行カードローンの融資を最短で受けるコツを紹介しましたが、どちらにせよ銀行カードローンで即日融資を受けられないことには変わりません。
ただ審査システムの変更はあくまで銀行のみで、消費者金融は2018年以降も変わらず即日融資を受けることができます。
ここからは、2018年以降も即日融資を受けたい方におすすめの消費者金融をランキング形式で紹介していきます!
即日融資できるおすすめ消費者金融ランキング!
1位:プロミス
金利 | 4.5%~17.8% |
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審査時間 | 最短30分 |
申し込み条件 |
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必要書類 |
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無利息期間 | 初回借入の翌日から30日間 |
プロミスは全国各地に自動契約機が設置されています。
申し込みをネットでおこない、自動契約機契約をすれば、完了後10分程度でローンカードが発券されます。
発券されればその足でATM利用が可能なので、とにかくすぐにお金を借りたい方におすすめです。
金利は銀行カードローンに比べて高めですが、30日間の無利息期間サービスがあるので、少額借入であれば低金利の銀行カードローンより返済額がお得なこともあります。
2位:アコム
金利 | 3.0%~18.0% |
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審査時間 | 最短30分 |
申し込み条件 |
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必要書類 |
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無利息期間 | 初回契約日の翌日から30日間 |
アコムもアイフルと同じく全国に自動契約機「むじんくん」を設置しており、かなりスピーディにローンカードを取得することができます。
「はじめてのアコム」というキャッチフレーズの通り、自動契約機の設置エリアが幅広く、申込み方法も多数あるので、はじめて借入をする方におすすめです。
アイフルに比べて若干金利が高い、無利息期間サービスが契約日の翌日から始まってしまうというデメリットもあるので、注意して利用しましょう。
3位:アイフル
金利 | 3.0%~18.0% |
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審査時間 | 最短30分 |
限度額 | 800万円 |
申し込み条件 |
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必要書類 |
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アイフルのサービス内容はアコムとほぼ同じですが、専用フリーダイヤルに連絡すれば優先的に審査をしてもらえる点などが、スムーズに借入を受けたい方に向いています。
また、アイフルの自動契約機「てまいらず」は、自分で操作をしなくてもオペレーターの質問に答えれば契約が完了します。
ケアレスミスも少なくなるので、審査通過率も上がっておすすめです。
4位:レイクALSA
金利 | 4.5%~18.0% |
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審査時間 | 最短30分 |
限度額 | 500万円 |
申し込み条件 |
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必要書類 |
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新生銀行カードローン「レイク」は2018年4月に消費者金融カードローン「レイクALSA」となり、即日融資が可能になりました。
基本的にはレイクのスペックを踏襲しており、2種類の選べる無利息期間サービスも健在です。
スマホアプリ「e-アルサ」を使えば、お近くのレイク自動契約機を検索できたり、書類をアップロード提出も可能になるので、より最短での融資が受けられますよ!
5位:ノーローン
金利 | 4.9%~18.0% |
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審査時間 | 最短30分 |
限度額 | 500万円 |
申し込み条件 |
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必要書類 |
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ノーローンは新生銀行グループの消費者金融カードローンなので、レイクの自動契約機を使ってスムーズに契約をすることができます。
ノーローンの最大の魅力が何度目の借入でも最大7日間適用される無利息期間サービスです。
期間自体は短いですが、毎月給料日前に家計が苦しくなる方などに向いています。
使い方次第では、どんなカードローンよりも便利に利用できますよ!