フリーローン審査に通る具体的な基準が分からず、不安に思っている人が多いのではないでしょうか。
低金利で計画的に返済できるのがメリットですが、カードローンに比べて審査基準が厳しく・契約出来ない人も多数います。
この記事では審査に落ちてしまう人の傾向・理由を紹介するとともに、審査に通るためのポイントも紹介します。
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フリーローンの審査に落ちる理由
フリーローンの審査に使われる情報は、大きく分類すると次の3つです。
① | 申込者属性 | 申込書に記入する内容(職業・勤続年数・年収・住居形態)を元に、信用できる人物か確認します。 |
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② | 信用情報 | 申込者の過去のローン返済実績で、トラブルを起こしたことがないか確認します。クレジットカードや他社キャッシング履歴・住宅や自動車ローン等が含まれます。 |
③ | 借り入れ目的(利用目的) | フリーローンの申込時、利用目的の申告・証明書類の提出は必須です。嘘の情報でないか・具体的で信頼できる内容かを確認します。 |
これらから申込者の返済能力を総合的に判断し、問題ないと判断してもらえれば契約することが出来ます。
そして、それぞれに審査で重視されるポイント・落ちる原因となりやすい項目があります。
10項目にわけて、それぞれ解説します。
①収入が少ない
審査において最も重要な情報が「年収」です。銀行・消費者金融によって、審査に落ちてしまう基準が異なります。
銀行フリーローン(多目的ローン・目的別ローン)の審査に落ちてしまう収入の目安は「年収200万円以下」です。
なかには申込条件として、年収200万円以上であることを明記している銀行もあります。
消費者金融の場合は「総量規制(借入額を年収の1/3までに制限する規制)」を元に審査します。
②過去に返済トラブルを起こしている
フリーローン審査で必ず行われるのが「申込者の信用情報の確認」です。
信用情報とは、その人のクレジットカード・各種ローン・キャッシング全ての利用履歴を集約した記録です。
過去に返済遅延や債務整理(任意整理・自己破産・個人再生)の記録があると、フリーローン審査に通るのが極めて困難になります。
この状態を一般的に「ブラックリストに載っている(信用情報に異動履歴がある)」と表現します。
ただし、これらの情報は一定期間後に抹消されます。気になる場合はCIC・JICC・全国銀行協会の各機関で信用情報を開示できます。
③他社の借入件数が多い・借入残高が多い
②で紹介した信用情報には、その時点での他社借入件数・残高も記載されています。
住宅ローン・車ローン以外の借り入れ件数・残債が高額すぎる場合、フリーローン審査に落ちてしまいます。
通常は2~3社以上からのキャッシング利用があると「借り入れが多い」と見なされます。
消費者金融でフリーローンを利用する場合は、具体的に「総量規制」という融資額の制限があります。
消費者金融の「総量規制」について
消費者金融が行う「総量規制」審査は、フリーローンの希望融資額・申込者の他社キャッシング残高(クレジットカードのキャッシング枠含む)の合計額に基づきます。
希望融資額が少なくても、審査時点の他社借入額との合計が年収の1/3を超える場合は審査否決となります。
※借金の一本化を目的とした借り換え・おまとめローンに申し込む場合、総量規制に基づく審査は行われません。
④申し込み時に嘘をついた
審査に通りやすくなるために、次のようなウソを申込書に書き込む人がいます。
- 収入を多めに書く
- 他社借入額を少なめにかく
審査担当者は職業・職種ごとの平均年収を把握しているため、ウソを見抜かれてしまいます。
他社借入額に関しても、前述した信用情報にしっかりと記録されているため、ウソを書くのは無意味です。
利用目的が確かであること・決められた期間内に返済することが前提のフリーローンでは、どんなに軽い嘘でも信用してもらえません。
収入・他社借入額に限らず、申込内容は正確に記載するようにしましょう。
⑤借り入れ希望額が高額
フリーローンには上限額が定められていないものも多くありますが、希望融資額があまりに大きすぎると審査に落ちてしまいます。
実際に借り入れできる上限額の目安は300万円です。
それを超える場合、銀行の有担保ローンに申し込むという手段もあります。
多額の借り入れを希望する場合、申込手続き前に各金融機関のコールセンターに相談してみましょう。
⑥各社の申し込み基準を満たしていない
フリーローンには明確な申込基準があります。
【みずほ銀行の多目的ローンのの申し込み基準】
- 満20歳以上満66歳未満(完済時に満71歳未満)であること
- 勤続年数2年以上
- 前年度年収が200万円以・安定かつ継続した収入が見込めること
年齢制限・安定し継続した収入に加えて、利用目的にもある程度の制限がある場合もあります。
また、事業資金として利用する場合、禁止されていないか確認する必要もあります。
事前に申込条件(申し込み基準)をチェックし、基準を満たしているか確認してから手続きを始めましょう。
⑦勤続年数が少ない
勤続年数は、安定・継続して収入が得られるかの目安になります。フリーローンの返済は金融会社・銀行によって最長10年にも及ぶため、より長く勤めている人の返済能力が信用されます。
前項のように明確に条件が決められている場合もありますが、特に決められていない場合、目安として勤続1年未満の人は審査に通りづらくなります。
⑧会社規模が小さい
地域の小さな飲食店など、勤務先の規模が小さすぎても審査に通りづらくなります。
倒産や店じまいが原因で退職し、収入がなくなる可能性があるためです。
審査担当者が勤務先企業の規模の目安とする内容は、次の通りです。
- 企業のWebサイトがあるか
- 固定電話があり、NTTのタウンページに乗っているか
- 従業員数(本社・支社合わせて10名以下の場合は”零細企業”と見なされます)
会社規模という概念のない個人事業主でも利用可能なフリーローンも多く、一概に会社規模が重要な条件だとは言えません。
どちらかと言えば、⑦の勤続年数(開業年数)のほうが重視されます。
⑨職業・雇用形態が不安定
職業や雇用形態(正規雇用・非正規雇用)も収入の安定性をはかる審査基準のひとつです。
弁護士・医師・その他士業は高く評価されますが、パチンコ屋勤務・水商売・タクシー運転手・旅館業は評価が低くなります。
雇用形態は公務員>役員・正社員>パート・アルバイトの順で評価されます。
フリーローンは指定された返済期間内にきちんと収入のあることが重視されるため、パート・アルバイトといった不安定な雇用形態は敬遠されがちです。
⑩借り入れ目的があいまい
フリーローンで最も重視されるポイントのひとつとなるのが、借入目的(利用目的)です。
娯楽・旅行・お習い事や歯列矯正非など、明確で一時的な目的であれば問題ありません。
しかし「生活費」はフリーローン審査に通らない目的となります。
借り換え(借金のおまとめ)目的は、一部のフリーローンでは認められていないため申込条件の確認が必要です。
フリーローンの審査は厳しい!その理由は?
フリーローンは、カードローンに比べて高額融資になりやすいのが特徴です。
しかし、審査が厳しい理由はこればかりではありません。フリーローンのメリットである低金利は、次の2点と引き換えの条件です。
- 利用目的が明確であること
- あらかじめ決めた期間内に完済すること
利用目的が自由で完済期間のないカードローンに比べると、高い返済能力が求められます。
以上がフリーローン審査の慎重に・厳しく行われる理由となります。
フリーローンの審査に落ちた時の対処法
どんなに信用力のある人でも、フリーローンの審査におちることは稀ではありません。
落ちてしまったときの経験を生かして、よりハードルを下げて再度申し込みをしてみましょう。
次の審査に落ちないための対処法は次の3つです。
対処法①希望額を減らす
審査に落ちた理由として、収入に対して希望融資額が大きかった可能性があります。
希望融資額が少ないほど、同じ申込者の属性・信用情報で審査に通りやすくなります。
対処法②消費者金融系のフリーローンに申し込む
審査基準の傾向として、銀行よりも消費者金融のほうが低くなります。
銀行だと審査に通らず・同じ条件で消費者金融に申し込むと契約できるケースが多数あります。
ただし、年収の1/3までしか借入れできない「総量規制」による審査が行われるため、人によっては融資希望額の見直しも必要です。
対処法③カードローンに申し込む
年収の1/3以下で申し込んだにも関わらず審査落ちしてしまった場合は、カードローンでの借り入れを検討しましょう。
金利はフリーローンより高めに設定されますが、一度契約すると利用限度額の範囲で何度もキャッシングできるのがメリットです。
少額融資なら消費者金融のカードローンのほうがお得
より審査に通りやすく・最短即日で融資可能な消費者金融も視野に入れましょう。
消費者金融には、以下のメリットがあります。
- 利用目的の審査なし
- 最短即日でキャッシングできる
- 無利息期間がある
銀行では現在、即日審査できません。消費者金融では重視されない「返済比率(年収に対する分割返済の負担率)」も慎重に審査されるため、条件が厳しくなるのもデメリットです。
希望融資額が50万円以下なら収入証明書不要となる会社がほとんどで、アコム・アイフル・プロミス・レイクALSAなら借り入れから30日間は無利息となります。
借りたい金額がそれほど高額ではない場合・1~3回程度で返済できる場合は、消費者禁輸のカードローンのほうが向いている場合もあります。
まとめ
フリーローンの審査に通るため、次の3つのポイントに注意して申し込み手続きを行いましょう。
- 申込書に嘘を書かない
- 希望融資額(希望借入額)は最低限にとどめる
- 過去に返済遅延や債務整理の経験がある場合、事前に信用情報を開示してみる
これらのポイントを押さえて申込みしたとしても、審査に落ちてしまう場合も少なからずあります。
柔軟に消費者金融のカードローン・フリーローンに切り替えるのも、スムーズに融資を受けるための手段のひとつです。