貸し金庫の使い方が知りたい!人気が高まる貸し金庫の利用法

貸し金庫の使い方が知りたい!人気が高まる貸し金庫の利用法 お金の豆知識

「銀行の貸し金庫ってお金持ちが利用するものだよね?」
「貸し金庫を使ってみたいけど、一体どんなシステムなの?」

この記事はそんな方に向けて書いています。

東日本大震災で貸し金庫に預けていたものが無事だったことや、年々増え続ける災害による需要が高まっている貸し金庫。しかし誰でもどこでも借りられるワケではないんです。

この記事を読むと、貸し金庫を使うための知識が身につきます。

※本ページにはPRが含まれます。

貸し金庫について

「金庫」と言われるとイメージも湧きやすいですが、「貸し金庫」となると実際に利用していなければ分かりませんよね。

最近ニーズが高まっている貸し金庫について、調べてみました。

貸し金庫とは?

貸し金庫とは、銀行などの金融機関が行うサービスのひとつです。

盗難や災害からあなたの大切なものを守る役目を果たします。

地震や火災にも強い耐久性と、厳重な警備体制が整っているのが特徴です。

金融機関に預けるものは「お金」の一択ですが、貸し金庫を利用することで、お金以外のものを預かってくれる仕組みになっています。

貸し金庫を借りるのはどんな人?

貸し金庫というと、富裕層が借りているイメージが強いですよね。

貸し金庫の出し入れは無人も主流になってきて、ATMと同じように全自動型で手軽に使えるようになりました。

保管スペースを小さく設置して、一般の方でも利用しやすくなっています。

ただし、誰でも、どこでも、貸し金庫が借りられるというわけではありません。

貸し金庫を利用する第一条件として、その金融機関に自分名義の口座を持っていることが大前提になります。

貸し金庫のタイプは3種類

貸し金庫には、全自動型・半自動型・手動型の3つのタイプがあります。

金融機関によって用意されている種類や設備が異なり、入室方法や鍵タイプなどもさまざまです。

  1. 全自動型
  2. 半自動型
  3. 手動型

1. 全自動型

貸金庫ブース(個室)に専用カードで入室し、モニターに暗証番号を入力すると自動で保管庫が運ばれてくるタイプ。最初から最後まで、人が介入しない仕組みになっています。

2. 半自動型

半自動型には無人と有人のタイプがあります。

無人の場合、利用者が受付で操作をして入室、保管箱を取り出して利用するケース。

有人の場合は、受付で本人確認をしてから、担当者の遠隔操作で金庫の鍵を解錠します。

3. 手動型

窓口で本人確認や手続きを済ませ、行員の立ち合いのもと金庫の開閉を行います。

貸し金庫の使い方

貸し金庫についての知識がついたので、次は金庫の使い方をみていきます。

貸し金庫はどうやって借りる?

貸し金庫を借りる際は、窓口で直接申し込みをします。

しかし支店によっては空きがないところもありますので、事前に確認しておきましょう。

貸し金庫の審査は厳しい?

貸し金庫を利用するには審査があり、申し込むと誰でも借りられるワケではありません。

先述した通り、利用したい金融機関に口座を持っているかが前提です。

口座がない場合は、貸し金庫の申し込みと同時に口座開設をすると問題ありません。

その際に定期預金を勧められるケースもあり、それが審査基準になることもあります。

ほかにもいくつかの条件があるので見てみましょう。

  1. 給料・年金の振り込み先になっている
  2. 税金や公共料金の引き落とし先として利用している
  3. 住宅ローンなどを組んでおり、問題なく返済できている
  4. 定期預金をしている
  5. 一定以上の預金額がある

このように利用者のお金の状況が把握でき、優良な顧客とみなされることがポイントです。

貸し金庫の利用時間

利用時間については金融機関や支店により異なりますが、営業時間の平日9時から15時がほとんどです。

詳しくは利用したい金融機関の店舗へ連絡してみましょう。

貸し金庫にはどんなものを入れる?

貸し金庫を借りたら、さっそく入れられるものをチェックしましょう。

預けられるもの

貸し金庫にはサイズがあるので、その中に収まるものが前提で、以下のものが保管できます。

  • 現金
  • 預金通帳
  • 印鑑
  • 貴金属
  • 宝石
  • 遺言書
  • 重要書類(契約書・権利書など)
  • 有価証券(手形・小切手など)
  • 思い出の品(写真・手紙など)

預けられないもの

当然ですが、危険を及ぼすものは預けられません。

危険物でなくても、ものによっては利用を断られる場合もあります。

  • 危険物
  • 変質の恐れがあるもの

貸し金庫のオススメの使い方

貸し金庫のオススメの使い方を3つ紹介します。

ダイヤモンドは火災のリスクがある

世界一硬いといわれているダイヤモンドも、火災には弱いようです。

ダイヤモンドは燃えて溶けるわけではなく、焼けて小さくなり、二酸化炭素となって消えてなくなります。

貸し金庫に預けていれば、婚約指輪や大切な形見の品を火災のリスクから守れます。

個人情報を保管する

万が一に備えて、身のまわりの情報をメモにして保管するのがオススメです。

いつも使用している銀行のキャッシュカードの暗証番号、ネットバンキングのIDやパスワード。

自身が急逝したときに連絡してほしい友人の連絡先など、個人情報の保管先としても便利です。

思い出の品

家族写真や一生大切にしたい手紙など、お金よりも価値のある思い出の品はありませんか?

最近ではこのようなプライベートなものを預ける方も多いようです。

貸し金庫の利用料

どの金融機関でも貸し金庫は有料です。

ここではメインバンクと、全国にある信用金庫から3行を選定し、貸し金庫サイズと料金の比較をしていきます。

銀行の貸し金庫と利用料

こちらに表記したのはあくまでも一例です。

銀行のホームページに明記されていないものもあるので、詳細は直接お問い合わせください。

銀行名 サイズ(cm) 年間料金
三井住友銀行 (高さ×幅×奥行)
5.9×26.0×45.0
9.7×26.0×45.0
13.5×26.0×45.0
16,500円
29,700円
36,300円
三菱U F J銀行 5.7×26.2×40.0
6.2×27.7×49.3
8.7×27.7×49.3
16,170円
22,440円
29,700円
みずほ銀行 10.6×25.1×51.7 29,700円
りそな銀行 12.04×25.84×44.84 26,400円

※すべて税込

信用金庫の貸し金庫と利用料

信用金庫にも貸し金庫サービスはあります。ここでは一部の信用金庫の利用料を紹介しています。

銀行名 サイズ(cm) 年間料金
京都中央信用金庫 (高さ×幅×奥行)
6.0×26.0×35.0
10.0×26.0×35.0
11,880円
15,840円
城南信用金庫 10.0×30.0×60.0(以下)
13.0×30.0×60.0(以下)
17,160円
22,440円
大阪信用金庫 自動大型
自動中型
自動小型
27,500円
22,000円
17,600円
12.04×25.84×44.84 26,400円

※すべて税込

サイズはA4より大きめで、料金は年間で1万〜3万円が相場です。

貸し金庫のメリット・デメリット

便利な貸し金庫ですが、メリットと同様にデメリットもあるので紹介します。

貸し金庫のメリット

大切なものを安心・安全に保管できる

家庭用の金庫は盗難の恐れや火災、水害で流されてしまうリスクがあります。

金融機関の貸金庫なら火災や地震にも強く耐久性があるので、貴重品をあずけるのに最適です。

誰にも知られず利用できる

貸し金庫の出し入れは、基本的に契約した本人が行います。

家族にみせたくない大切な書類やコレクションなど、プライバシーをしっかりと守ってくれるので、誰にも知られることがありません。

契約者以外も貸し金庫に出入りしたいという場合は、あらかじめ代理人の登録手続きが必要です。

出し入れが簡単!出入りも自由!

一般的な貸し金庫は利用回数の制限がありません。

また利用可能な時間内なら、何度でも出入りができ、開閉時の手数料も無料です。

選択する貸し金庫のタイプにもよりますが、誰かと顔を合わせることなく自由に出入りできるのも、使いやすいメリットのひとつです。

金融機関によっては、ATMと同じスペースに貸金庫ブースを設置しているところもあり、入出金する感覚で利用できます。

貸し金庫のデメリット

貸し金庫のデメリットも踏まえた上で、利用するかを決めましょう。

貸し金庫の営業時間外は利用不可

貸し金庫の営業時間外は利用できません。

土日は閉まっているケースが多いので、「貸し金庫のなかの宝石が急に必要になった!」という場面でも、開けることは不可能です。

鍵を紛失すると手続きが面倒

入室のカードキーや金庫の鍵、暗証番号を忘れてしまうと手続きが面倒です。

再発行に10日ほど時間がかかることもありますし、鍵の紛失は錠前の取り替えに費用が発生します。

契約者が死亡すると開けるのが困難

原則として開閉ができるのは契約者のみです。

契約者が何の手続きもせずに死亡してしまうと、身内でも開けることが困難になります。

また事前に代理人の手続きをしていても、契約者が死亡した場合は代理人の資格も失われてしまいます。

貸し金庫を開けるには、相続人全員の同意が必要ということを念頭に入れておきましょう。

倉庫会社の貸し金庫はサービスが充実

「貸し金庫は手続きが面倒そうだし審査に自信がない」、そんな方には倉庫会社をオススメします。

銀行などでなくても、貸し金庫サービスに特化した会社があり、倉庫会社、物流会社も貸し金庫の運営をしています。

そのなかには365日利用できる貸し金庫もあり、もちろんセキュリティも万全です。

1日から利用できるプランなど金融機関にはない手厚いサービスが、長期旅行や出張など長く家を空けるときにも便利です。

まとめ

貸し金庫の使い方や借り方、審査基準について紹介しました。

借りるには金融機関との取引があり、優良顧客であるということが条件です。

貸し金庫はこれからますます需要が高まり、空きがなかったり審査が厳しくなったりということが考えられます。

貸し金庫の利用を考えている方は、借りたい金融機関へ資産を移すなど、早めに計画を立てることをオススメします。

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