自分の年例の平均年収は知っていても、平均貯金額を知っているという方は少ないのではないでしょうか。
自分の貯金額が平均より少ないか、多いかを知るだけでは十分に判断で
きません。
注目すべきなのは平均値と中央値を知る必要があります。
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平均値だけではダメ!貯金の中央値を見れば自分の状況が丸わかり!
中央値とは、データを昇順または降順に並べたときのちょうど真ん中の値を指します。
貯金額にバラつきがある状態で平均を取ってしまうと以下のようなことが起こってしまいます。
貯金額が0円、0円、100万円、500万円、1億円の5人がいたとすると、貯金額の平均は以下のようになってしまいます。
しかし、実際には貯金額1億の人がいるため平均が引きあがっているだけで、実際には0円の人が5人中2人いるという状態です。
そこで中央値で考え、真ん中の値を求めてみると、
0円
100万円 ←
500万円
1億円
矢印のあるところが中央値になり、26歳の貯金額は100万円になります。
平均値より体感的にリアルな数字に近づきましたね。
このように平均値と中央値が大きく離れている場合は、中央値がより実態に近い数字を示しています。
【年代別】貯金額の平均値と中央値とは
年代 | 貯金額の平均額 |
---|---|
20代 | 183万円 |
30代 | 415万円 |
40代 | 614万円 |
50代 | 1124万円 |
60代 | 1765万円 |
20代の平均貯金額は183万円程度なので、26歳では150万円ほどと考えられます。
次に平均値でなく、貯金額の中央値を見てみましょう。
年代 | 貯金額の中央値 |
---|---|
20代 | 30万円 |
30代 | 130万円 |
40代 | 300万円 |
50代 | 408万円 |
60代 | 740万円 |
平均貯金額は一部の富裕層や資産家がつりあげていることが多いので、中央値の方が自分の貯金額に近いという方が多いのではないでしょうか。
20代の平均値は貯金額は150万円ほどでしたが、実際の中央値は30万円ほどでした。
20代で貯金ができていない人の割合は41%
同年代の平均貯金額をみて「みんなこんなに貯金してるんだ…」と驚いている方も多いでしょう。
しかし、厚生労働省の調査結果によると、20代で貯金のない世帯は全体の41%ということが分かりました。
中央値は30万円、平均貯金額の150万円と大きくさがあるのは、貯金が0の人が4割もいるからなんですね。
【職業別】26歳の平均貯金額
職業別に26歳の平均年収をみてみましょう。
DODAが運営するキャリアコンパスというサイトからまとめたデータです。
総収入は入社してからもらった手取りの合計を指しています。
つまり総収入=22歳~26歳の5年間で得た収入の合計になります。
職業 | 平均貯金額 | 総収入 |
---|---|---|
サラリーマン(総合職) | 242万円 | 1062万円 |
IT系 | 245万円 | 1121万円 |
メディア | 249万円 | 1088万円 |
金融 | 301万円 | 1129万円 |
メーカー(自動車・電機) | 266万円 | 1089万円 |
商社流通 | 211万円 | 1052万円 |
小売り・外食 | 131万円 | 971万円 |
医療・医薬関係 | 252万円 | 1123万円 |
建設・不動産 | 224万円 | 1126万円 |
サービス | 235万円 | 1004万円 |
職業によって貯金額のバラつきはありますが、だいたい5年間で200万~250万円は貯金をしてますね。
【男女別】26歳の平均年収は?
国税庁の民間給与実態統計調査をもとに20代の年収をまとめると以下のようになります。
20~24歳 | 25歳~29歳 | 26歳 | |
---|---|---|---|
男性の平均年収 | 275万円 | 383万円 | 376万円 |
女性の平均年収 | 241万円 | 309万円 | 338万円 |
全体の平均年収 | 258万円 | 351万円 | 360万円 |
26歳の全体年収は300万円~360万円で、手取り年収は月収約22万円です。
平均年種は職種によってことなるので、自分の職種での平均年収を見てみましょう。
ここでチェック!自分の貯金額は多い?少ない?
貯金額は100万円以下
26歳だと一人暮らしをしている方も多く、「家賃を払うのに精いっぱいで貯金までお金がない…」という方もいるのではないでしょうか。
20代の貯金額の中央値は30万円と低めですが、一方で200万円を超える貯金をしているかたもいます。
自分の貯金額は多いか少ないのか見てみましょう。
貯金額が50万円以下
26歳で貯金額が50万円に満たないというかたは少しお金の使い方・管理の仕方を見つめ直した方がいいかもしれません。
貯金額が50万円以下だと、このような場合に困ってしまいがちです。
- 周りが結婚ラッシュでご祝儀代でお金が必要
- 大きな旅行に行けない
- 両親が病気で倒れた
20代後半になり、もうすぐ30代に差し掛かっているため、もしものことがあった時にすぐ対応できる額は貯金していきたいところです。
貯金額100万円の方
20代の貯金額の中央値が30万円程度(平均地は150万円前後)、30代の貯金額の中央値が約130万円なので、26歳の時点で100万円貯金できているというのは悪くありません。
このまま順調に貯金していけば、十分に貯金できると言えます。
100万円貯めると転職の活動資金にもなる
100万円というのは、1ヵ月25万円使うと考えるとき4ヵ月無給で暮らせる金額です。
もし転職を考えている方は、4か月分の活動資金は必須と言えます。
自己の都合で転職した場合、失業給付がもらえるまで退職してから4ヵ月近くかかるためです。
30歳までに必要な貯金額とは
20代では貯金額にあまり差はでませんが、30歳になると貯金額が1000万円近い人がいる一方で、貯金額が0~50万円以下という方も一定数いらっしゃいます。
25歳を過ぎると友人の結婚式・両親にもしものことがあったときなどを考えると、50万円は貯金できていないとマズイかもしれません。
将来のために貯金…と言っても、どのくらい貯めればいいのか分からないという方も多いと思いますので、ここでは結婚・子育て育て・老後、それぞれに必要な金額を見ていきましょう。
結婚に必要な貯金額は約300万円
結婚するにあたり、必ず金銭的な話し合いが必要になります。
これまでに結婚していたカップルが貯金した額は約300万円。
ここには結婚式や新婚旅行にかかるお金も含まれています。
新居も同時に探すとなると、ますます家具にかかるお金や引っ越し費用にかかるお金も出てくるので、実際にはもっと多くみておいた方がいいかもしれません。
貯金額の内訳をみてみましょう。
平均300万円~350万円(ゲストを50~60人呼んだ場合)ですがこのうち約半分はご祝儀で賄うことができるので実際にかかる金額は150万円ほどでしょう。
人気のハワイなどの海外にいくと旅行費は60万円ほどです。
引っ越しや家具代など
合計して約300万円以上は貯金しておく必要があるでしょう。
子育てに必要な貯金額は1000万円~3000万円
出産から子供を22歳まで育てる場合の養育費は約1640万円というデータがあります。
1人の子供にかかる金額は教育費だけで
幼稚園から大学まですべて公立の場合は約1043万円
幼稚園から大学まですべて私立の場合は約2473万円ほどかかります。
また、30代の2人以上世帯の平均貯金額は470万円万円、中央値で200万円ほどです。
いきなり、数千万は難しくても、最低数百万円の貯金はしておきたいところです。
老後に必要な貯金額は約3000万円
よく言われるのは3000万円ですが、65歳で定年を迎え、90まで生きたとすると、あと25年間生きるので月々の金額は10万円ほどになります。
【1人暮らしの場合】60代の平均貯金額
平均値 | 1835万円 |
---|---|
中央値 | 330万円 |
【2人以上の場合】60代の平均貯金額
平均値 | 1411万円万円 |
---|---|
中央値 | 601万円 |
平均や中央値を見ていると3000万円より少ないですが、これから年金のもらえる額も少なくなりそうですし、老後に困らないようにしっかり貯金しておきたいです。
実家暮らし・1人暮らし、かかる金額と貯金額の差は?
26歳だと、まだ実家で暮らしているという方も少なくないでしょう。
実家暮らしと1人暮らしでは、使えるお金に差が出ますよね。
実家暮らしと1人暮らしで貯金額に差がどれくらいあるのか見てみましょう。
【実家暮らし】1ヵ月に必要な額
家に入れるお金 | 3万円 |
---|---|
昼食代 | 毎日800円×20日換算で1万6000円 |
飲み会・外食などの交際費 | 1万円 |
ガソリン代 | 5000円 |
携帯代 | 7000円 |
美容・雑費・服飾代 | 1万5000円 |
合計 | 8万3000円 |
年間の出費は8万3000円×12=99万6000円となります。
【一人暮らしの場合】1か月に必要な金額
家賃 | 6万円 |
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光熱費 | 1万2000円 |
食費 | 4万円(昼食代含む) |
日用品 | 5000円 |
飲み会・外食費 | 1万円 |
ガソリン代 | 5000円 |
携帯代 | 7000円 |
美容・雑費・服飾費 | 1万5000円 |
合計 | 15万4000円 |
年間の出費は15万4000円×12=18万4800円となりました。
5年間の貯金でどれくらい差が出るか
大学卒業後22歳から27歳までの5年間の貯金額を比較すると。
一年目でおよそ70万円の差、5年ごろは約320万円の差となっていました。
26歳の平均貯金額・中央値のまとめ
ポイント
- 26歳の平均貯金額…150万円
- 26歳の貯金額の中央値…30万円
自分の結婚・両親の介護など緊急でお金が必要な場合に備えて、30歳までに最低でも100万円は貯金しておきたいですね。
もし、自分が結婚する、子供が生まれる予定があるという方は300万円~3000万円の貯金が必要になります。
26歳の今のうちに、お金の使い方を見直して貯金しておきましょう。