「はした金」って一体いくらから?アンケートで分かったみんなのお金の意識

「はした金」って一体いくらから?アンケートで分かったみんなのお金の意識 節約

はした金という言葉を聞くことがありますが、いったいどれくらいの金額を「はした金」というのか、気になる人も多いでしょう。

1円単位のことをはした金と思う人もいれば、10万円でもはした金と感じる人もいるかもしれません。お金の価値観は人それぞれなので、はした金と感じる金額も、その人によって違いがあります。

しかし、一般的にはどのくらいの金額のことを言うのか知りたいですね。

ここでは、「はした金」とは、一体いくらくらいのことをいうのか、みんなのお金の意識を調査してみましたので、参考にしてくださいね。

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はした金の本来の意味とは?

はした金は漢字では「端金」と書きます。

使い方としては、「こんなはした金などいらない」などのように、金額が少ないことを批判したり、ののしったりするときに使われる言葉です。

しかし、はした金という言葉は、もともとは「半端なお金」「きりがよくないお金」という意味で使われており、「こんな少ないお金」というような批判的な意味で使われるようになったのは、最近になってからと言えます。

でも、本来お金とは、1円であっても大切なもの。

捨ててしまってもいいような、どうでも良いお金というものはありませんので、はした金という言葉を使うことはもちろん、「はした金」と考えることもやめておいた方が良いでしょう。

1円でもはした金とは言えない?!

はした金とはどれくらいの金額か、という考えについては個人差があるものの、「1円でもはした金という言葉は使えない」という人も多いでしょう。

例えば、コンビニで100円のものを買うときのことを考えてみましょう。

あなたのお財布には99円しかなかった場合、たった1円足りなかっただけでも、それを買うことはできません。

1円おまけしてくれといっても、絶対におまけしてくれることはないでしょう。

こんな時は、1円足りないことが大問題で、1円の大切さが身に沁みます。カバンの中を探し回って1円が見つかった時には「1円あってよかった!」「1円ありがとう!」という気持ちになり、1円があったことがありがたく、「1円の大切さ」が実感できますね。

このように、場面によっては例え1円であってもはした金ではなく、立派なありがたいお金になります。

「1円を笑うものは1円で泣く」ということわざがあるように、たとえ1円でも足りなければ欲しいものが買えないわけですから、1円でも貴重なお金なのです。

普段はなかなか実感することがないですが、「1円も大切なお金であり、1円でも足りない場合は、買いたいものを買うこともできない」ということをしっかりと頭において生活していきたいですね。

はした金ってどれくらい?アンケート結果を解説

はした金とはどれくらいの金額なのでしょうか。辞書をひいても「はした金とはこのような金額である」という決まりはないので、その人によってはした金の金額の印象は変わります。

アンケートをとってみると、「はした金」と思う金額は以下のようになっています。

1円から300円まで 約69%
300円以上~500円まで 約7%
500円以上~1000円まで 約10%
1000円以上~1500円まで 約4%
1500円以上 約3%

この結果から、多くの人が「はした金は300円まで」と考えていることがわかります。

アンケートの中では「1円~10円まで」と答えた人も多く、「1円単位のお金」であれば「はした金である」と考えている人も多いようです。

自動販売機の下にお金が落ちてしまったとき、1円玉であれば、「まあいいか」と思ってしまう人も多いでしょう。

これは、拾うのが面倒だし、なくなってもしょうがないと考えているということですから、本人の頭のなかでは「はした金」と判断されています。

逆に、50円や100円であれば、汚い場所に手を伸ばしてでも、がんばって取りたいと考える人が多くなります。

このようなことから、本当のはした金は「1円から10円くらい」と考えられるのではないでしょうか。

もちろん、「1万円以下ははした金」「お金はすべてはした金」など、かなりとびぬけた金銭感覚をもったお金持ちの人がいることも事実です。

でも、できれば「お金はどのような金額でも大切」という感覚を忘れないようにしていきたいですね。

はした金の類語はどのようなものがある?

はした金は、お金が少ないことを批判したりののしったりするときに使われる言葉ですが、同じような意味で使われる類語として、

  • びた一文
  • 悪銭
  • 小金
  • 端銭

などの言い方があり、もともとは半端なお金という意味が語源となっていますが、実際は

「そんなはした金はいらない!」
「びた一文お前にはやらない!」

など、怒ったときに「はした金」やその類語を使うことが多いようです。

また、逆に強がったり、お金持ちぶったりして

「株で大損したが、私にとってははした金なので問題ない」

というような言い方をする場合もあります。

どちらにしても、はした金という言葉は日常ではあまり使う言葉ではありませんし、「お金のことを見下すような言い方」なので、使うべき言葉ではありません。

たとえ一円であってもお金は大切なものですし、実際1円足りないだけでも物を買うことができません。

また、「こんなはした金」などと言っていた驕っていたお金持ちが、貧乏に転落するというのもよくある話。

どのような場合でも、お金のことは大切にして、例え1円でもバカにしない態度が大切だと言えるでしょう。

はした金って英語ではどう言うの?

はした金という言い方は、英語でも使われており、「少しのお金」「どうでもいお金」「意味のないお金」という意味で使われています。

一番簡単な言い回しとしては「a small sum of money」という言い方があり、

Three hundreds dollars is a small sum of money for him.
(300ドルは彼にとってははした金だ)

というような使い方をします。

直訳すると、300ドルは彼にとって小さなお金だ、という意味になります。

また、これ以外にも「chicken feed」「trifle」という言い方もあります。

英語も日本語と同じく「そんな少ないお金」というような、少額のお金を批判したり見下げたりする言い方となっています。

はした金と考えるとお金がたまらないので注意

日常生活で「こんなはした金はどうでもよい」などと思う人は少ないと思いますが、小さなお金を「はした金」としてバカにする考え方が身についてしまうと、少額のお金を大切にする習慣がつかないため、どうしても無駄使いをしてしまいがちになります。

ペットボトルのジュースでも、コンビニで買うとかなり割高になりますが、「数十円の違いははした金だから関係ない」などと考えていつもコンビニで飲み物を買っていると、積もり積もって大きな金額を無駄使いしていることになります。

数十円の違いを「はした金だからどちらでも良い」と考えるようになると、「1500円と2000円のランチは、ほとんど値段が変わらない」というような考え方になり、それがエスカレートしてくると「5000円と7000円の服は、値段はほぼ同じ」「100万と120万の車は値段があまり変わらないね」などと、どんどんお金に対する認識が甘くなってきてしまうのです。

しかし、「1円も大切」「少しでも安いものを買おう」というような考えをもって、お金の大切さを実感しながら生活していると、自然と小さなお金が蓄積するようになり、お金が貯まるようになってきます。

例えば、1日10円の節約でも、1ヵ月では約3000円、1年では約3万6000円にもなります。

10年では36万円ものお金になるのですから「1日10円節約する」という行為も馬鹿にできない、立派な節約になるのです。

「小さなお金の積み重ねが、大きなお金になる」ということを忘れないようにしたいですね。

まとめ

はした金はいくらくらいのお金か、というアンケートでは、「1円から300円まで」という人が一番多かったものの、「1円でもはした金ではない」「はした金とは、10円まで」と考える人も多く、はした金と考える金額は、人によってかなり違いがあります。

日頃からお金を大切にする習慣がついている人は、例え裕福であっても「はした金」という考え方は持っていません。

しかし、逆に収入が少ない人であっても、千円単位以下のお金は「はした金だ」と考えてしまう人もいますので、はした金に対する認識は、その人がお金と持っているかどうかというだけではなく、個人の考え方によってもかなり違いがあると言えるでしょう。

はした金とは、どうでもいいような少額なお金のことではありますが、日常生活では「はした金」という考え方をせずに、少しのお金でも大切にしたり、節約したりすることが大切です。

少しのお金でも、コツコツと貯めればまとまったお金になります。お会計のときにポイントカードを出していたら、いつの間にかポイントが千円以上たまっていた、などというように、小さなお金を節約することが習慣になっていれば、自然とお金が貯まっていきます。

もしも今まで「これははした金だな」ということを考えたり、言ったりしていた人は、まず「はした金」という考え方をやめてみることをおすすめします。

少しのお金を大切にする気持ちは大切ですし、いつもお金を大切にしていると、「お金が貯まりやすい、よい習慣」がつくようになります。

今からでも遅くありませんので、ぜひ小さなお金を大切にして、お金が貯まりやすい習慣を身に着けていってくださいね。

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